#10 お座りからのお手のレッスン1

 

行動範囲を広げて、居間を自由に歩けるようになったパオパオ。

その様子を可愛いな~と眺めていたある日、弟から、「この犬躾けてないじゃん、お座りもお手もしないよ。」と言われました。

そうだ!パオパオがケージを出たい時に座っていたのは、出入り口で開くのを待って自分から座っていただけで、人が言って座ったことってなかった!

とやっと気が付きました。

 

それからお座りのレッスンが始まりました。

 

ただ「お座りっ。」と言っても分からないから、腕を上げて挙手の態勢からパオパオの頭の下までおろして「お座り~。」と言ってみたけど、何のリアクションもありません。

それなので、次はフードを持ってきました。

そしてフードを見せてから高く上げて注目させてから「お座り~。」といって腕を下げたらジャンプして取ろうとしたので、とっさに腕を上に挙げた。

「そっちの訓練じゃないよ~。」

そしてまた腕を下げると同じようにジャンプしそうになったので、あわてて上げて戻しました。
なかなか難しいです。

何回か繰り返しやって、腕を下げてフードを頭のやや後ろに持って行ったら、なんとなく見上げて半座りっぽくなったので、手でお尻を押して座らせました。

同じこと数回やったら、自ら半座りっぽくなった。

「!!今のお座りっぽい!」

 

~(上から撮ったので分かりづらいですが)これが半座りです~

 

深い(?)半座りができた時は、ご褒美のフードをあげました。

これを何回か繰り返していたところ、パオパオのおでこの上から頭にフードが通り抜けていく瞬間パオパオが顔を上げたので、すかさず「お座り~~!」と言ったら、

それを仰ぎ見ながらちゃんと座りました!

「お座りした!!」

嬉々としてもう一回やってみました。

また座った!

ご褒美のフードおあげて、もう一回やってみました。

「お座り~!」

確かに座った!

家の人を呼んで来て、やって見せたらまたちゃんと座った!!

座りながら目がフードに集中していて「下さい下さい」となっていました。

みんな歓喜して「パオいい子だね~♡」と褒めて撫でました。

その後レッスンを経て、フードがあってもなくても「お座り」と言って腕を上から下に下げるとスムーズに座るようになりました。

 

これでやっと、お座りが出来るようになりました。

 

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