おやつに目がないパオパオは、ちょっとでも「おやつ」のフレーズを聞くとどこからか急いでやってきます。
速やかにやってくるので、「違うよ違うよ。まだだよ~。」と言って気をそらします。
こういう時はかなり集中してこちらを見上げます。
「ないよないよ。」と言って歩き出すとついてきます。
行くところ行くところにずっとついてきます。
必死感が半端ないです。
しばらくしてもらえないとわかると、諦めて帰っていきます。
誰かが台所に行く、人間用のお菓子が閉まってある棚を開けようとするとパーッとやってきます。
「パオちゃん、人間のは食べられないでしょう?」
と言ってもお構いなしです。
ワンコは言葉が分からないということは当然分かっていても、とっさに話しかけてしまいます。
人でいうと、幼稚園の年少さんに言うような感じでしょうか?
パオパオも必至です。
何か、必ずもらえるという信念かなにかがありそうです。
でも、何回かに一回は人のほうが折れて「ちょっとだけだよ。」と、フードなりおやつのササミチーズなりをあげてしまいます。
もちろん、お座りからのお手付きです。
まとめると、こういう感じです。
家の人が冷蔵庫、棚をごそごそ←パオパオ速やかにやってくる
⇓ ⇓
(「ないよないよ!」「あるある!」のやりとり)
⇓ ⇓
おやつをあげる=お座りからのお手
(躾)
このパターンは、今の今まで一貫しています。
一番もらえる確率が高いのはお父さんです。
弟は、ただではあげないので追いかけっこになります。
バタバタやってやっともらえるのは、ほんの一粒です。
今日もお父さんが棚からお菓子を取り出しました。
おもちゃで遊んでいたパオパオはいち早くそのことに気づいて、遊ぶのを中断して、興味津々で見つめています。
「♪♪~~、お父さん、おやつ探してる~♪」
そして、ソファーを降りてお父さんの側にいって「欲しいです」のアピールを始めました。
おやつを期待してついてくるのですが、目をキラキラさせて見つめるからついついあげてしまいます。
熱意に負けて、おやつを取りに行きました。
「あげるから、お手くれる?」
「(やりますとも!やりますとも!)」
座ってお父さんを見上げます。
↓大体このように見上げます。あげる側からはこう映ります。
「お手!!」
「はいっ!」
笑顔でパックっとおやつを飲み込みました。
この、ほんの一瞬のために、全力でおやつを獲得しようとする姿は大変涙ぐましいものがあります。
一見、「おやつ」をねだってきたことに対して「あげる」だけのように見える(少なくともパオパオはもらいに行っただけ)けれども、この「需要」と「供給」の一致するところを「しつけ」の一環だと考えれば、犬と家族のコミュニケーションツールとしてもかなり有効だと思います。
また、ワンコの偉いところは、損得考えない(存在しない?)で頑張るところがすごいです。
何しろ、獲得できない時もあるのに労力を惜しまない姿に、こちらも学ぶことがあるな~、と思います。
なぜなら、何回かに1回は獲得(実現)できているからです。
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