#47 バギーに乗って遠出のお散歩…が…

 

トートバッグに乗ってお出かけしていたパオパオですが、体が大きくなってさすがに中に入らなくなったので、バギーに乗ることになりました。

新しいバギーには結構すんなり入ってくれました。

フードを持って行って「ここ、どうぞどうぞ」と誘ったら、ポンと入りました。

ごそごそやって奥に座って落ち着きました。

ちょっと気に入ってくれているようです。

新しい自分の居場所をもらって更にお父さんに撫でてもらって嬉しがっています。

 

「ここ、いいねぇ。快適だなぁ。」

 

せっかくバギーに入ったからどこか連れて行ってあげようよ、という話になって…

電車に乗って公園に行きました。

 

バギーに入ると大人しく、犬の上を覆うネットの中から興味津々といった顔で、あっちを向いたりこっちを向いたりしていました。

電車の中では、大人しくしていて、しばらくすると顔をうずめて丸くなっていました。

 

公園に着いてネットを開けると、パオパオは目と口を開いてテンションを上げていました。

 

「初めての場所、どう?大きな公園でしょ。」
「わあ~っ♪」

 

嬉しそうにしていたのもつかの間…

急激にテンションが下がってしまいました。

 

「!?、ここ、どこ!?」

 

やっと気が付いて我に返ったのか、ちょっと驚いた様子でさっきの笑顔が消えてしまいました。

「あれ、意外だなあ。パオちゃん喜んでくれると思ったんだけど…」

 

そう思いながら、池の真ん中にかかっている橋を渡ろうということになりました。

そこからの眺めをパオパオにも見せてあげよう、という気持ちからだったのですが、、、

当の本人は仏頂面で、うつむいています。

 

 

やたら緊張して固まっています。

「パオちゃん、初めてのところって刺激が強いかった?」

「お外見たり人の往来を眺めることって好きじゃなかったっけ?」

橋の上をうろうろバギーを進めると、何となくあたりを見ます。

顔の振りは小さく左右に動いていますが、体は固まっています。

 

「…あ~、何か…こんな感じのとこかぁ…」

 

首がちょっと動くだけで置物のようなパオパオを載せて、バギーを進ませます。

 

「………。」

 

ここを去るまではずっとテンション下がりっぱなしで、微妙に辺りを見渡していたパオパオでした。

 

帰りの電車の中では、バギーの奥でうずくまって爆睡していました。

公園デビューの時もしつけ教室の時もそうだけど、初めてのところって子供と同じで、ワンコも慣れるのに結構時間がかかるんですね。

 

「早く慣れて一緒に楽しく歩こう~!」と思った遠出のお散歩でした。

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