お座りができるようになったパオパオの次のミッションは、お座りをしてからお手が出来る様になることです。
座る所まではいいのですが、お手ができません。
フードを見せるとお座りのままじい～っとそれを凝視して、そのうち動いてしまいます。
首を伸ばしてぱくっと食いつこうとするので「ダメ！」とフードを放します。
獅子舞の獅子がお正月にお年玉袋に食いつくあの様子にそっくりです（あれもお座りしませんがｗ）。
どうしようかと考えて、お座りしているパオパオの頭の上にフードをかざして、見上げたところを無理やり人間の手でお手をさせてみました。
次に手の補助なしでやってみましたが、全然ダメ。
小休止して、自由時間にして遊んだり撫でたりした後、再開始。
座ったところにフードを持っていったら見上げたので、お座りの練習の時と同じ様にそのまま後ろに持って行ったら振り返ってパクッと食べようとしたから難しいです。
また失敗が続きました。
しかし、そのうちに「あっ！」と思ったのは、フードがパオパオの額から頭に抜けるときのパオパオの重心です！
重心を後ろに移動させたら手が浮きやすくなるから、そうしたらお手出来そう！ということに気が付きました。
それで、慎重にやってみました。フードをまじかで見せて、目から額から頭に抜けるとパオパオはそれを追って上を見ます。
仰いだところでそのまま食べられないように頭すれすれで後ろへ後ろへ持っていくと、パオパオはのけぞりました。
そして重心が移動したところで、人間の手でお手をさせました。これを繰り返しているうちに、自然にポンっと人の手に肉球をのせました。
「今お手した！！」
すごいすごい、と撫でて褒めて、もう一回！フードが頭の上をぬけていくと、のけぞって手が浮いてポンッ！
お手が出来たではないですか！！
あと数回やって形になってきたので、家の人に披露して、「出来たね～偉かった偉かった。」と褒めて撫でました。
こうしてパオパオは、お座りをしてからお手をすることが出来る様になりました。
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