#32  ケージに戻って寝なさい

 

昼間はいたるところで寝ていても、夜はケージに戻って寝ていたパオパオですが、だんだん夜更かしを始め、ケージの外でも平気で寝るようになりました。

しかも、寝相が今までの定番の伏せて顎をつけて寝るだけでなく、あおむけになっておなかを丸出しにして、人間でいうと「大の字」になるようにしてだら~んとなって寝ます。

リラックスしている証拠だと言いますが、子犬なのに中年の人の真夏の寝相みたいです。

特に危ないのは、椅子の後ろやドアの側でごろんとしている時です。

椅子は後ろに引いたら悲惨なことになりますし、ドアを開けたら直撃します。

そんな時は、「パオ、後ろにいるよ~!」と周りにいる人に声をかけます。

人間の方が気を付けているので、パオパオは心置きなくごろんとなっています。

パオパオは、家のどこで寝ても危ない場所はないと考えているはずです。今まで一回も痛い思いをしたことがないからです。

このときは、ソファに座っている父の足元でごろ~んとなっていました。

 

~床にゴロンと仰向けになって寝ているパオパオ。リラックスしています~

 

父は時々パオパオを撫でたりしながらテレビを見ていました。

そのうち、「パオ、そろそろケージに戻りなさい。」と声をかけながらパオパオのお腹を撫でました。

パオパオは、何のリアクションもなく、すーすー寝ています。

 

そのうち父はソファーを降りて、撫でながら声をかけます。

「パオ、そこで寝たらダメだよ。」

 

~逆にお腹を擦ってもらって満足げにノーリアクションです~
「♪・・・」

 

全然起きないのでゆすってから抱き起しました。

何も気が付かずに脱力して寝ています。

半端なく熟睡しています。

 

「パオ、自分のケージに戻りなさい。」

 

父は、脱力して熟睡しているパオパオを抱き上げて、けケージに持って行きました。

脱力している時は、人間もそうですが、結構重いです。

ケージに戻した後も、何も気が付かず熟睡していました。

それから父は、パオパオが脱力してお腹を見せて好きな所で寝て呼び掛けにも応じない時のパオパオを、

「だら犬。」

と呼ぶようになりました。

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